果樹農家の声

横手市は今月11日、積雪が193センチと観測史上最大を記録し、除排雪作業中の事故が多発。6日から災害派遣要請を受けた自衛隊が除排雪するなど、近年まれにみる大雪に市民は苦しんでいます。

特に果樹農家の被害は深刻です。
増田町の樹園地でリンゴや桃を作っている佐々木淳さんによると、果樹農家は毎日手作業で枝の堀上作業をしていると言い、収量は例年の三分の一ほど減少するだろうと見ています。
佐々木さんは「10年前の大雪もひどかったが、今回でとどめを刺された。近くの果樹農家は離農すると言っていた。」と話しました。

どんなことが一番助けになるか聞くと、
「人によって違うと思うが、苗木と補修のための道具・工具に助成があると心強い。正しく補修するための講習会も開いてもらえたら皆助かるのではないか」と述べました。
また「疲れをいやしたくても増田には温泉がない。さわらびやゆうらくがあれば・・・」と苦笑交じりに話しました。

JA秋田ふるさと管内では、ハウスの倒壊やりんごの枝折れ、ぶどう棚の倒壊など深刻な被害が発生しており、ハウスの倒壊だけで804棟。これからも増える見込みです。

JA秋田ふるさとは農業災害対策本部を12月25日に設置。情報収集のほか、被害状況に合わせた対応策を関係各所と検討しています。
JA秋田ふるさと 営農企画課の宮川さんは「農家のモチベーションが下がらないようにしたい。県や市に支援のお願いをしている。」と話しました。

22日も秋田県・横手市・JA秋田ふるさとの各担当者が集まり、支援策や議会予算措置について話し合います。